水をよごさない工夫
サントリーでつくっている飲みものの主な材料は、水と果物、麦などの農作物です。おいしくて安全な水と農作物を使い続けるためには、自然を守ることがなによりも大切だと考えています。そのためサントリーの工場では、自然を守り、土や水をよごさないためのさまざまな取り組みを続けています。どのようなお染防止をしているのか、見てみましょう。
1. 水をよごさないための取り組み
工場で使われた水は、川や下水道に流されます。工場から流す水をきれいにすることが、水環境をよごさないために一番大切なことです。
厳しいルールで管理する
水をよごさないために、工場から出る水には国によって厳しいルールがつくられています。サントリーの工場では、それよりもさらに厳しいルールをつくり、それを守るようにしています。また、それがきちんと守られているのか、チェックできるようなシステムもつくっています。
工場から出た水をきれいにする機械をいつもチェックし、出た水の成分を調べ、大きな工場では、専門家が管理するようになっています。
び生物の力で水をきれいに、ごみも少なく
サントリーの工場から出る水のよごれは、植物から出てきた成分が中心です。麦や果物などの農産物を主な原料にしているためです。このようなよごれは、び生物の力によって分解することができます。サントリーではこの処理の方法を工夫し、水をきれいにする時に発生するごみを少なくすることに成功しました。これによって、より環境に優しく、水をきれいにすることができます。
九州熊本工場を始め、たくさんの工場でこの方法を取り入れています。
利根川ビール工場
び生物の固まり
もっときれいに、もっと優しく
使った水を川に直接流す工場では、2000年(平成12年)に新しい設備を入れました。「リン」という水をよごす成分を、より多く取り除くためです。
また、コーヒーやお茶をつくる工場では、工場から出る水にどうしてもこれらの色の成分が残ってしまいます。サントリーでは、この色の成分を取り除く装置をつくりました。それによって、水をきれいにする時に発生するごみを少なくすることに成功しました。
2. 地下水をよごさないための取り組み
地下水をよごす原因に、化学物質があげられます。サントリーの工場であつかうのは、水と農産物で、化学薬品は、検査や消毒、機械などを洗う時だけに用いられています。また、これらの薬は、使うときも捨てるときも、厳しい管理がおこなわれています。
たとえば、薬の入ったタンクの周りには防液ていというへいがつくられていて、もしタンクがこわれても薬が工場の外に出ないようになっています。このように、サントリーでは、工場で異常が起きたときのことを考えて、厳しい決まりをつくり、それを守っています。
水と自然を守っていくために、工場では本当にたくさんの努力や工夫をしているんだね。工場だけでなく、わたしたちの家から出る水だって、もっともっときれいにできるはずなんだ。何ができるか、考えてみようよ!