水を育む森林
森は、水が
1. 森のふかふかの土が水をためる
森や林に入ると、土がふかふかしているのに気づきます。このふかふかの土が、水をしみこませ、ためているのです。
森林の土には、ミミズ、ヤスデ、ダンゴムシなどたくさんの虫がいます。目に見えない小さな生き物もたくさんいます。木ぎから葉が落ちると、土の中の小さな虫が、葉を細かくくだいて食べ、ふんをし、土になっていきます。森林の動物の死がいやふんも、やがて森林の土になっていきます。森林の植物はこの土で
土の中には生き物が動いていて、その動いたあとが空間になるため、ふかふかしています。森林に
ためこまれた水は、地下深くへゆっくりとしみこんでいき、地下水となって、少しずつ川にしみ出しています。
大雨が
このように、森林の土は、雨が
そのため、森林は「緑のダム」といわれているのです。
2. 森の大地がおいしい水をつくる
森林の土にしみこんだ雨水は、土の中の空間にためこまれながら、じっくりと時間をかけて、地下へ地下へとしみこんでいきます。
その間に、土や岩の小さなすき間を通り、雨水の中のちりやよごれがとれます。また、土の中のび生物もよごれを取り
地下深くにおりた水には、土や岩の中のミネラル(カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムなど)が、とけこんでいきます。そして、ミネラルをふくんだきれいな地下水ができあがるのです。
森や林のふかふかの土は水をためることができるんだ。水は、土や岩の中をゆっくりしみこんでいく間に、きれいになって、ミネラルをふくんだ地下水になるんだね。