森林を守る活動
森や林の木ぎは、ふかふかの土をつくり、そこに水をしみこませて、ためこみ、きれいな水を育てています。きれいな水を守るためには森林を守ることが大切であることを学び、どうやって森林を守ればよいのかを考えましょう。
1. 守ることは育てること
森林の土はそこに降った水をたっぷりしみこませている間によごれをとり、地中や岩石のすき間に水を通してミネラルたっぷりの水にしていきます。
また、森林は葉から水分を蒸散※させます。
※蒸散とは… 植物の根が吸い上げた水は、植物の体をうるおしながら、葉のほうへと上っていきます。葉に届いた水は、葉もうるおし、葉から蒸発します。これを蒸散といいます。(くわしくは「生命」の中の「植物と水の関わり」を読んでください→)
森林は、地球をめぐる水にとって、大切な存在なのです。
ですから、多くの生き物に欠かせない水を守る上で森林の保全は重要な意味を持ってきます。地球全体で森林が減り、砂ばくが増えてきている今、今ある森林を守るだけではなく、人びとが手をかけて森林を育てることが必要になってきています。
2. どうやって森林を育てればいいの?
森林があれて減ってしまうと、きれいな水が育つ場所が少なくなってしまいます。たくさんの水をため、きれいでおいしい水を育てる森を保つためには、その森にとって必要な手入れをすることが大切です。
森林を育てる活動
<ア. 植樹>
なえ木を植えて、木を増やします。
<イ. 下草がり>
まだ幼い木が、雑草に負けないように、雑草をかります。
<ウ. 枝打ち>
本来は木の余分な枝を切り落とし、木材の価値を高めるための作業ですが、その他にも森林内に光を届きやすくして地上の植物を育ちやすくする効果もあります。
<エ. 間ばつ>
木が大きく育つように、近づきすぎる木を切り、木と木の間を広げます。
大事な水を守るためには、森を育てていかなければならないんだね。