工場で使う水
工場では、製品をつくるとちゅうにいろいろと水を使います。工場に、水は欠かせません。どのように水を使うのか、またどのように節水しているのか、見てみましょう。
1. 工場での水の使い道
<ア. 水を原料にする>
水を原料にした製品のいろいろ
化しょう品や洗ざいなどの化学製品や、かんづめやカレーのようなレトルト食品などの加工食品や飲みものの原料に、水を使っています。
<イ. 水でものを洗う>
製品をつくるとちゅうのものを、いったん水で洗ってきれいにすることがあります。また、工場の建物のそう除や、工場の車を洗うためにも水を使っています。
<ウ. 水でものを冷やす>
製品や加工食品を、とちゅうで冷やすときに、水を使います。また、熱くなってしまう機械を冷やすためにも水を使うことがあります。
<エ. 水でものを温める>
水を熱して、熱い蒸気にして、ものや空気を温めます。製品をその熱で加工したり、工場内の暖ぼうに使ったりします。
<オ. 水の力で電気をつくる>
水力発電装置を持っている工場では、水が高いところから低いところへ流れ落ちる力で、水車を回して、電気をつくっています。
2. 工場での節水
工場で、いろいろなことに水を使っています。大量に使う水を節約しようと、それぞれの工場が努力しています。
工場における水の使用量は、産業の発展と共に1965年(昭和40年)から2000年(平成12年)までに約3倍に増えました。でも補給量(=新しい水を使う量)は1973年(昭和48年)から少しずつ減ってきています。
工場での水の再利用
それは、多くの工場が、一度使った水を捨ててしまわずに、回収して再利用するようになったからです。1973年(昭和48年)のたん水の全国の平均回収率は62.0パーセントでしたが2006年(平成18年)には78.9パーセントになりました。だから、新しく使う水の量が減ってきたのです。
ものをつくる工場では、ずいぶんたくさんの水をいろんなことに使っているんだね。工場が節水すれば大量の水を節約できるから、それぞれの工場で水を再利用するなど、節水の努力をしているんだ。