体に必要な水の成分
飲み水には、わたしたちの体に必要な成分がとけています。その1つに、ミネラルというものがあります。水は、カルシウムとマグネシウムというミネラルの量によって、軟水と硬水に分かれます。軟水と硬水のちがいは何でしょうか。また、わたしたちの体に必要なミネラルとは、どのようなものでしょうか。
1. 水には軟水と硬水がある
軟水と硬水 ※通常、水の中のカルシウムやマグネシウムはとけているので実際には目には見えません
水には、大きく分けて「軟水」と「硬水」の2種類があります。これは、水にとけているカルシウムやマグネシウムの量で決まります。カルシウムやマグネシウムが少ない水は「軟水」、カルシウムやマグネシウムを多くふくむ水は「硬水」です。
- 軟水:水にふくまれるカルシウムやマグネシウムが少ない
- 硬水:水にふくまれるカルシウムやマグネシウムが多い
日本の水は、地方によってカルシウムやマグネシウムの量が少しずつちがいますが、ほとんどが軟水です。ただ、沖縄の一部など地域によっては硬水のところもあります。また、アメリカやヨーロッパの国ぐにでは、日本よりカルシウムやマグネシウムの量の多い硬水が多いようです。
軟水と硬水では飲んだ感じにも少しちがいがあり、軟水のほうが口当たりがやわらかく感じられます。
2. ミネラルってなに?
カルシウムやマグネシウムは、ミネラルといって、人間の体に必要なものです。水にふくまれるミネラルは、カルシウムとマグネシウムの他にも、さまざまな種類があり、それぞれ体にとって大切な働きをしています。水にふくまれるミネラルのうち、主な4つのミネラル、「カルシウム」「マグネシウム」「ナトリウム」「カリウム」について、それぞれの働きを見てみましょう。
- カルシウム
骨や歯をじょう夫にし、心臓の動きや血液の状態を正常に保ちます。
- マグネシウム
カルシウムの働きを整えて骨や歯をじょう夫にし、心臓の動きや神経の働きを正常に保つ役目をします。不足すると、カルシウムの働きが悪くなってしまいます。
- ナトリウム
体の中の水の状態を調節し、筋肉の動きや神経の働きを整えます。不足すると元気がなくなりつかれやすくなってしまいますが、とりすぎても血圧が高くなり、いろいろな病気の原因になります。
- カリウム
ナトリウムとバランスをとりながら働き、体の中の水の状態を調節し、筋肉の動きや神経の働きを整えます。ナトリウムのとりすぎで血圧が高くなるのを防ぐ役割もあります。
水には体に大切なミネラルがとけているんだ。カルシウムとマグネシウムの量で軟水と硬水に分けられるんだね。