水道水ができるまで
わたしたちは水道のじゃ口をひねることで、簡単に水を使うことができます。この水が、どこからやってきて、どのようにして安全な水になっているのか、探ってみましょう。
1. わたしたちの暮らしに使う水ができるまで
飲み水の旅を、まずは山や森に降ってきた雨から見てみましょう。
1) 緑のダム・水源林
雨水は直接あるいは木々をつたって山や森の地面にとう達します。豊かな森では水はふかふかの土の間にためられ、少しずつ川へ流れます。
2) 自然がつくった水の輸送管・川
土にしみこんだ水が、土の中から川へ流れこんできます。はじめはわき水として地表を流れ下り、周辺の川の水を集めながら大きな川へと成長していきます。土の中の水の一部は湖やぬまに流れこむものもあります。
3) 水の量を調節する・ダム、せき
川の水をせき止めて水をたくわえたり、川の流れを調節するし設をダムやせきと呼びます。ダムやせきには、こう水を防ぐ機能もあり、雨の多い時期も少ない時期も、同じように水が使えるようにする役割があります。
4) きょ大な水の工場・じょう水場
じょう水場は水のよごれをとり、安全な飲み水をつくる場所です。水は川、湖しょう、地下水、海などから取りこみます。
5) 家へ水を送るきょ大なポンプ・給水所
じょう水場から送られてきた水に圧力をかけて町のすみずみまで送る場所です。
6) 町中にはりめぐらされた水の管・配水管
道路の中にうめられていて、家のすぐ近くまで水を運びます。
7) いよいよ家へ・給水管
配水管から、それぞれの家まで水を運ぶ管です。
8) ゴール・家のじゃ口
給水管についているポンプでくみ上げられて、じゃ口まで水が送られます。ビルやマンションなど一度に大量の水を使う建物の場合は貯水そうと呼ばれるし設にいったんたくわえられてから各戸のじゃ口に送られます。
わたしたちに水が届くまで
わたしたちに水が届くまでには、さまざまなところを通っているんだね!次のページでは、じょう水場の仕組みをくわしく見てみるよ!