水が減っていく
今、世界のあちこちで、利用できる水が減り、人びとに必要な水が足りなくなっています。水不足はどうして起こるのでしょうか。実際に水が足りなくなっている地域は、どのようなことになっているのでしょうか。
どうして水が減っているんだろう?
国連によれば、これからは世界の人口の増加と、人びとの生活の発展などによって、水の使用は増え続けるとされています。
水の使用量が増え続ければ、限りある地球の水資源は減っていくしかありません。
最近では、「地球温暖化」が、地球の水資源に大きなえいきょうをあたえるとされています。気温が上がると、地域によっては降水量が減ってしまったり、降水量自体は同じでも強い雨が増えて水が一気に流れてしまったりするので、水不足におちいるかもしれないといわれています。
地球の砂ばく化
また、今、地球ではどんどん砂ばくが広がる「砂ばく化」が問題になっています。水がほとんどない地域が増え、水が減っていくということです。
国連環境計画の調査によると、地球の全ての陸地面積の約4分の1、地球の全ての人の約6分の1が砂ばく化のえいきょうを受けているそうです。
砂ばく化が起こる原因の1つは雨が降らなくなるなどの気候の変化によるものです。しかし、土地に対して多すぎる家ちくの放牧や、土地を休ませることなく作物をつくり続けることなど、人びとの活動のほうが、実はもっと直接的な砂ばく化の原因になっています。