サントリーの災害支えん
大地しんなどが起きたとき、一番必要となるのは、水です。そんなときには、水道が使えなくなることが多く、飲み水を手に入れることも難しくなります。サントリーでは、このようなとつ然の災害が起きたときに、いろいろな協力をしています。どのようなことをしているのか、見てみましょう。
1. ミネラルウォーターなどを提供する
地しんや台風などが来ると、たくさんの人が飲み水を買おうとするので、ミネラルウォーターが足りなくなってしまいます。サントリーは、ひ害にあった場所に飲み水を届けるために、次のような協力をしています。
●災害の規模をすばやく調べる
大阪や東京に災害の本部をつくり、場所ごとにひ害の様子を調べます。そして、水が必要とされているか、どのくらいの量の水を提供すればよいか、決めます。
●助け合いのために、水やお金をおくる
深刻なひ害の出た、大きな災害のときには、国や県から「水を提供してください」と求められることがあります。サントリーでは、国や県などの自治体を通じてミネラルウォーターを被災地にいち早くお届けしています。
例えば、新潟県中越地震では、お金といっしょにミネラルウォーター(2リットル)約1万7000本をおくりました。他に福岡西方沖地震などでもお金とミネラルウォーターをおくりました。また、海外の災害では、例えば、インドネシア・ジャワ島大地震、パキスタン大地震にもお金をおくりました。2011年(平成23年)に起きた東日本大震災では、お金と合わせて、550ミリリットルのミネラルウォーターを100万本おくりました。
2. きん急用の自動はん売機をつくる
町の中には、たくさんの場所にお茶や清涼飲料水の自動はん売機があります。ふだんなら、お金を入れれば簡単に飲みものを買うことができますが、災害で電気が通らなくなると、自動はん売機も使えなくなってしまいます。そこでサントリーでは、電気が通っていなくても、中の飲みものを取り出すことのできる自動はん売機をつくりました。
きん急時飲料提供ベンダー
この、はん売機は、災害のときに右上の「赤い非常用まど」をやぶって操作をすると、中の飲みものが取り出せるようになっています。2010年(平成22年)までに、消防署、警察署、市役所、病院、ひ難指定場所などの建物の中に、約4,200台、置かれています。
3. 消防活動のおうえん
サントリーでは、いろいろなスポーツの大会を開いています。「サントリーレディスオープン」などのゴルフの大会や、野球の「モルツドリームマッチ」などです。その大会で集まったチャリティー金を災害にあった場所での消防活動のおうえんのためにおくっています。阪神淡路大震災が起きたときには「サントリーレディスオープン」を中止し、賞金などをもとに、神戸市に30台の消防車をおくりました。その後もこの活動は続き、2010年(平成22年)までに、消防車は合計76台になりました。その他、小型消防ポンプなどもおくっています。
また、2011年は、同じ「サントリーレディスオープン」のチャリティー金を、東日本大震災の被災地で、神戸市がその復興をおうえんしている宮城県名取市の消防団の活動に使ってもらうためにおくりました。
神戸市におくった消防車
地しんや台風のひ害が多い日本では、会社もいろいろなサポートをしているんだね。災害のときには、最低でも1人1日約3リットルの水が必要だといわれているんだ。わたしたちも、自分達で準備できることはしておけるように、家でも話しあってみよう。