水は、水分子という小さなつぶが集まってできている。水分子同士は、水の表面で小さくまとまろうとして、おたがいに引っ張り合っている。この働きを表面張力という。
水の表面張力が水面全体に働いているときは、小さくまとまろうとするので、絵の具は丸くまとまっている。しかし、つまようじにうすめた洗ざいをつけて、絵の具のまん中にふれると、洗ざいにふくまれている界面活性ざいの働きによって、水の表面張力が弱くなってしまう。すると、バットのふちの水面の部分は表面張力が強いので、つまようじの周りの水面から表面張力が強いふちの方へ引っ張られて、つまようじを中心に輪ができる。