サントリー次世代環境教育「水育 (R)」

レベル2

液体の正体をさぐれ! 食塩水のびっくり実験

水に食塩しょくえんをまぜると、食塩しょくえんのつぶはとけて見えなくなる。見た目ではちがいがわからない水と食塩しょくえん水、どうやったらそのちがいが分かるかな?その性質せいしつさぐってみよう!

ゆでたまごがうかぶひみつ

水に入れたゆでたまごはしずんだのに、食塩しょくえん水に入れたゆでたまごはどうしてうくんだろう。

食塩しょくえん水は水よりも重いので、ものをうかす力(ふ力)が大きくはたら

ものがうくかしずむかは、そのものの重さとふ力の大きさの関係かんけいで決まるんだ。そのものの重さよりもふ力が大きければうくし、小さければしずむ。そして、ふ力は、そのものがおしのけた液体えきたいの重さと同じだけはたらくんだ。だから、水よりも重い(密度みつどの大きい)食塩しょくえん水に入れた方が大きくはたらくよ。

  • ゆでたまごの重さよりもふ力が小さいのでしずむ。

  • ゆでたまごの重さよりもふ力が大きいのでうかぶ。

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けっしょうがあらわれるひみつ

とけきれなくなったしおけっしょうとしてあらわれる

食塩しょくえんは、水にとかすと見えなくなってしまうけれど、なくなったわけではない。水が蒸発じょうはつして水分がってくると、食塩しょくえんはとける場所がなくなって出てくる。
このとき、しおの成分はきれいにならぼうとする性質せいしつがあるので、立方体の形をしたきれいなけっしょうとなってあらわれるんだ。

虫めがねで見てみよう!

食塩しょくえんけっしょう

虫めがねで見てみよう!

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食塩しょくえん水がこおらないひみつ

水と食塩しょくえん水でこおり方がちがうのはどうしてだろう。

しおは水がこおるのをじゃまする

水は、水分子という小さなつぶが集まってできている。水分子は液体えきたいのときはバラバラに動き回っているが、やすと動きがにぶくなってくっついて、固体こたいの氷になる。食塩しょくえん水の場合、水分子がくっつくのをしおがじゃまをするので、こおりにくくなる。

  • 水を冷やすと、水分子の動きがにぶくなってくっつき、こおる。

  • 食塩しょくえん

    食塩しょくえん水をやしても、水分子がくっつくのをしおがじゃまをするので、こおりにくい。

水は、ふつう、0度でこおるけど、こい食塩しょくえん水は、−20度くらいにならないとこおらないよ。

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白いかたまりができたひみつ

石けん水の中に食塩しょくえん水を入れると、白いかたまりがあらわれたのはどうしてだろう。

白いかたまりは石けんで、食塩しょくえんには、水と石けんを分ける性質せいしつがある

石けん水は、小さな石けんのつぶに、水分子がくっついてできている。しおには、この石けんのつぶから水分子をはぎ取る性質せいしつがある。水分子をはぎ取られた石けんのつぶは、り集まって目に見えるかたまりになって出てくるんだ。

石けん水

  • 石けんのつぶに水分子がくっついている。

  • 食塩(しょくえん)水を入れると
  • 石けんのつぶは、しおによって水をはぎ取られてかたまりになる。

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豆電球がつくひみつ

食塩しょくえん水に2まいのアルミはくをいれたときだけ、電球がついたのはどうしてだろう。

食塩しょくえん水は電気をよく通す

水は電気をほとんど流さないけど、食塩しょくえんをまぜると、電解質でんかいしつ水ようえきといって、電気を流す性質せいしつをもつんだ。だから、食塩しょくえん水につけた豆電球と電池の回路には電気が流れて、豆電球がついたんだ。

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まとめ

水と食塩しょくえん水のちがいについて、いろいろな実験じっけんをした結果わかったこと。

ゆで卵を入れる 水:しずむ、食塩水:うく 蒸発させる 水:何も起こらない、食塩水:結晶があらわれる 冷凍庫に入れる 水:凍る、食塩水:凍りにくい 石鹸水に混ぜる 水:何も起こらない、食塩水:石鹸が出くる 電気を流す 水:流れない、食塩水:流れる
ゆで卵を入れる 水:しずむ、食塩水:うく 蒸発させる 水:何も起こらない、食塩水:結晶があらわれる 冷凍庫に入れる 水:凍る、食塩水:凍りにくい 石鹸水に混ぜる 水:何も起こらない、食塩水:石鹸が出くる 電気を流す 水:流れない、食塩水:流れる

実験じっけん・研究が終わったら、
結果をわかりやすくまとめてみよう!
夏休みや冬休みの
自由研究のまとめにも使えるよ!

自由研究のまとめ方

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