サントリー次世代環境教育「水育 (R)」

「水」について楽しく学ぼう!

人間と水のかかわり

わたしたち人間は、水分を取らない日はありません。人間の体にとっても、水はとても大切です。水を飲まないと、体はどうなってしまうのでしょうか。

1. 人間の体の中の水

人間の体の水分量(すいぶんりょう)
人間の体の水分量すいぶんりょう

人間の体はほとんどが水でできています。なんと、生まれたばかりの赤ちゃんだと体重のやく75パーセント、こどもでやく70パーセント、男女や年れいのちがいはありますが、大人の男の人の場合、やく60パーセントが水なのです。たとえば、体重が36キログラムの子だと、やく25.2キログラムが水ということになります。

  •  赤ちゃん 
    体重3,000グラムだと → そのうちやく2,250グラムが水
  •  こども  
    体重36キログラムだと → そのうちやく25.2キログラムが水
  •  大人の男の人   
    体重60キログラムだと → そのうちやく36キログラムが水

2. 水を取らないと人間はどうなるか?

そんなにたくさんの水分が、体の中のどこにあるのでしょうか。

人間の体は、細ぼうという小さなものが100兆個以上ちょうこいじょう集まってできています。体内の水分のうち、やく3分の2は、この細ぼうの中にあります。のこりの3分の1は、細ぼうと細ぼうの間にある細ぼう間えきという液体えきたい血液けつえきにあり、全ての水が命をたもつためにはたらいています。

人間は、水とすいみんさえしっかり取っていれば、たとえ食べ物がなくても2週間〜3週間は生きていられるといわれています。しかし、水を全然ぜんぜん取らなければ、4日〜5日くらいで死んでしまいます。

体内の水が不足ふそくすることをだっ水しょうじょうといいます。だっ水しょうじょうを起こすと、どうなるでしょうか。

  •  体温を調節ちょうせつするあせが出なくなり、体温が上がってしまいます。
  •  にょうが出なくなり、てなければいけないものが、体内にたまってしまいます。
  •  血液けつえきの流れが悪くなり、全身の機能きのう障害しょうがいを起こします。

そして、死にいたってしまうのです。

人間の体の大部分は水でできている。水分は体にとって、とても大切なもので、水分をまったく取らないと、4日〜5日くらいで死んでしまうんだ。

【参考文献】

 ・中村運/著 『生命にとって水とは何か』 講談社

 ・鈴木宏明/著 『水のはてなQ&A55』 桐書房

 ・女子栄養大学栄養科学研究所/編 『水と健康』 女子栄養大学出版部

 ・桜木晃彦/著 『図解からだのしくみがわかる本』 新星出版社

 ・奈良昌治/著 『水でやせる』 新講社

 ・左巻健男/監修 『水とからだの健康』 小学館

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