サントリー「水育」は、サントリーグループの事業拡大とともに、 日本国内にとどまらず世界へも広がっています。 日本を含む9カ国で実施され、参加人数は延べ179万人を超えるまでになりました。(2025年12月時点) 現地の学校や自治体、NGO・NPOと連携しながら、各国の水事情に合わせたプログラムを行っています。
日本では、「未来に水を引きつぐために」をテーマに、水の大切さや、森と水のつながりを楽しく学ぶ「森と水の学校」と「出張授業」を中心に展開しています。
「森と水の学校」は、小学校3〜6年生とその保護者を対象とした自然体験プログラムです。「サントリー天然水」のふるさとで、森の探検や水に触れる体験を通して、自然のすばらしさを感じ、水の大切さや、森と水のつながりを楽しく学びます。
「出張授業」は、小学校4~6年生を対象に、学校の先生と共につくる学習プログラムです。映像や対話を通して自然のしくみや大切さを学び、「地球上の水循環の中で暮らすわたしたちが、水や自然を未来に引きつぐために何ができるのか」を考えます。オンライン形式も導入しており、全国の小学校からご参加いただけます。
美しい自然に恵まれ、蛇口からあたり前のようにきれいな水が出る日本。その豊かさを未来の子どもたちへ引き継いでいくために、「みんなで行動しよう、考え続けよう」というメッセージを情熱を持って伝えています。
子どもたちが、自分と水と自然とのつながり、そして自分も自然の一部であることを実感できたとき、その目はパッと輝きます。その瞬間に立ち会えることに、やりがいを感じています。
日本国外で初めて「水育」を導入した国がベトナムです。
プログラム「Mizuiku - I Love Clean Water」は、「意識(Awareness)・行動(Action)・アクセス(Access)」という3つのアプローチを軸に展開しています。小学校3~4年生を対象にした授業教材を提供し、水質汚染の問題や水の大切さなどを伝え、子どもたちの「意識」と「行動」を育んでいます。授業を実施している小学校の一部では、トイレや洗面所などの改修・設置を支援し、衛生環境の向上にも貢献しています。
水について学ぶ体験型のアクティビティでは、子どもたちが心から夢中になる姿を見ることができます。「水育」は、水を守る意識を育むだけでなく、より主体的で実践的な学びをもたらしてくれます。先生方に実践的なツールを提供することで授業が活気づき、その学びは教室から家庭や地域社会へと広がっていきます。
私たちはこの豊かな体験を通じて、積極的に水を守る世代が育っていくことを目指しています。
2019年にタイで開始された「水育」は、2024年に「One Suntory Mizuiku Program」としてさらに拡大しました。主な取り組みである宿泊型イベント「Mizuiku Water Hero Camp」では、次世代の環境保全の担い手を育成するため、子どもたちが友人とともに、さまざまなフィールドアクティビティを通して水資源の大切さや水質を守ることの重要性について学びます。また、参加校は「Mizuiku Water Model School」として、学校や地域社会における水課題の解決に向けた独自のプロジェクトに取り組んでいます。
「水育」を通した対話を交えた意義深い学びの中で、子どもたちがイキイキと成長していく姿には、実に心が躍るものです。子どもたちは水の重要性を理解するだけでなく、学校や地域社会、そして日常生活の中でその知識を活かし、自ら行動を起こす次世代の環境保全の担い手「Water Hero」となってくれます。この活動を通じ、持続可能な未来に貢献する責任感ある人材を育てていきます。
メジュー工場の近隣に位置する自然公園「グラン・パーク・ミリベル・ジョナージュ」と連携し、小学生を対象とした水のワークショップから活動は始まりました。水を育む森についてのレクチャーや、雨が森の土に浸透して地下水になる仕組みを理解する実験などを行っています。2024年からは活動を本格化し、協会「Rivières Sauvages」と協力して小学校へ教材の提供を開始しました。子どもたちは好奇心を刺激され、楽しみながら、水循環・水系の特徴・生物多様性について学び、水を守ろうという意識を育んでいます。
本プログラムは大変好評をいただいています。子どもたちは非常に熱心に参加しており、先生方からも教材がニーズに合っていると評価されています。内容については「楽しく」「魅力的で」「分かりやすく」「使いやすい」との声が寄せられています。今後は、さらに多くの学校へプログラムを広げるほか、子どもたちが日常生活における水を守る重要性をより深く理解できるよう、新たなプログラムを開発していきたいと考えています。
2021年9月より、公益団体上海市ボランティア服務公益基金会などと協力し、上海および北京の小学生を対象にプログラムを実施しています。実験や動画も交えながら、水循環の仕組みや、私たちの日常生活ではたくさんの「見えない水」が消費されていることを伝え、水の大切さへの理解を深めています。
授業の前は、子どもたちが退屈に感じるのではないかと心配になりますが、実際に授業を始めると、彼らの興味津々な様子が私の緊張を一瞬で払拭してくれます。ある児童が「水資源を守る活動を、まずは私から始めたい」と言ってくれたとき、すべての努力が報われたと感じました。彼らの成長に参加できることは、本当に素晴らしいことです。
その他、「家に帰って両親に水源を守る方法を教えたら、“小さな先生”みたいだと褒められました!」「こんなに楽しい授業をもう一度受けたいです!」といった嬉しい感想がたくさん寄せられています。
2022年から工場のあるトレド県において、地元の環境専門家の協力のもと自然体験プログラムを提供していましたが、より多くの児童に「水育」を届けるため、2025年からはトレド県とマドリード県の希望する小学校を対象に、演劇「水の旅」を上演するプログラムへと進化しました。児童たちは2つの水滴の冒険を追体験しながら、水循環や責任ある水の使い方、環境課題について学びます。学校カリキュラムに沿った先生向けの教材も用意しており、教育と物語を掛け合わせた魅力的な学びの体験を提供しています。
最もやりがいを感じるのは、児童や先生方から寄せられる熱のこもった嬉しい声です。「独創的でとても魅力的な体験」「水への意識を高める力強い演劇」といった声が寄せられ、多くの先生方が「忘れられない瞬間になった」と語ってくれます。
劇中には、能や歌舞伎などの日本文化からインスピレーションを受けた視覚効果や現代的な音楽を融合させるなど、体験を豊かにする工夫が散りばめられています。今後はさらに多くの学校へプログラムを広げ、その影響力を高めていきたいと考えています。
地元の河川環境を保全する慈善団体の協力のもと、小学生までの子どもとその家族を対象に、コルフォード工場の水源エリアにあたるセヴァーン川流域での自然体験プログラムを展開しています。家族で「水」という貴重な資源の大切さを理解し、未来の世代に残すために何ができるかを考える機会を提供することが目的です。プログラムは、「Wonderful Water」「River Wildlife」「Eco Detectives」「Water Hero Academy」という4つのテーマ別ワークショップを中心に構成されています。
2023年の開始以来、本プログラムは地域コミュニティへ豊かな学びの機会を提供し続け、大きな成功を収めています。サントリーが開発・提供したプログラムが、地域社会にこれほどポジティブな影響を与えているのを目の当たりにするのは、本当に感動的です。今後は新たな地域への展開や、地元の家族向けイベントへの参加も計画しており、さらにプログラムを広げていきたいと考えています。
「Mizuiku Upstream Battle」は、「水育」プログラムを、ニュージーランドの河川ゴミ調査プロジェクト「Upstream Battle」に統合したプログラムです。
「海洋ゴミの約80%は陸地から発生しており、問題は川の上流から始まっている」という事実に焦点を当てています。児童たちは水循環の重要性を学んだ後、実際に川や湖の上流地点に足を運んでゴミ調査に参加します。収集したデータは記録・全国規模で集計され、幅広い環境保全の研究に貢献しています。
小学校の先生方と一緒に行う「Mizuiku Earthwatch Australia Nature and Water School Program」は、小学校4〜6年生を「Water Ambassador(水の大使)」として育成する実践的なプログラムです。児童たちは自然の水循環や生物多様性について学んだ後、先住民のリーダーや水資源の専門家の指導のもと、地域の水問題を探求します。自ら環境アクションプロジェクトを立案し、友人同士で教え合うワークショップを主導するなど、知識を共有して未来の環境保全を牽引していく担い手になる機会を提供しています。
オセアニア(ニュージーランド・オーストラリア)におけるプログラムは、現地の教育パートナーである「Earthwatch」や「Keep New Zealand Beautiful」と共同で開発しており、プログラムが現地の児童たちや、その地域が直面している環境課題にダイレクトに寄り添う設計になるようこだわっています。私たちはこれからもパートナーと共に、未来の環境保全を牽引していく担い手を育成していきます。