飲み水はもちろん、トイレで流す水、おふろの水、手や顔を洗う水など、私たちの生活は水なしでは考えられません。しかし、じゃ口から水が出て当たり前の生活のなかで、水の大切さは、水道の水が止まってしまったときくらいにしか実感できないかもしれません。
私たちが毎日の暮らしの中で使っている水の量はいったいどのくらいでしょうか。どのようなことに水を使っているのか、水を使うシーンを思いうかべてみましょう。自分が毎日の生活の中で使う水の量や使い道について知り、その大切さに目を向けてみましょう。
私たちが使う水のほとんどは、水道のじゃ口から出てくる水です。今、日本全国の家庭や学校などで水道が使える割合は、98.3%(パーセント)です※。
日本国内のほとんどの人が、水道の水を使えるようになっていることがわかります。
※2024年度(令和6年度)、国土交通省調べ
じゃ口から当たり前のように出てきて、生活の中でどんどん使い流されていく水。いったい、私たちは、どのくらいの水を使っているのでしょうか。
家庭で使う水を「家庭用水」、学校・レストラン・デパート・事業所・公園のふん水などで使う水を「都市活動用水」といい、これらをあわせて「生活用水」とよびます。
国土交通省によると、1人が1日に家庭で使う水の平均使用量は、1975年度(昭和50年度)では
約247L(リットル)、2000年度(平成12年度)では約322L、2022年度(令和4年度)では約282Lでした。
人びとの生活スタイルが変わってきたことによって、水を使う量が変化していることがわかります。
1日あたり約282Lという大量の水を、私たちは1日の生活の中でいったい何に使っているのでしょうか。次のグラフは、東京都の家庭での水の使われ方を表したグラフです。水がたくさん使われている順に見ていきましょう。
浴そうにためる水は、約200L※(2Lのペットボトルで約100本分)です。シャワーを出しっぱなしにすると、5分間で約60L(2Lのペットボトルで約30本分)使うことになります
※250Lの浴そうで、8分目までためた場合
トイレで流す水の量は、ロータンク式トイレ(コーナーや便座のうしろにタンクがあるトイレ)で、1回に約12〜20L(2Lのペットボトルで約6〜10本分)です。節水型トイレだと、1回に流す水量は、約3〜8Lにおさえられています。
最近は使う水がより少なくてすむ洗たく機も出てきましたが、それでも水はたくさん必要です。全自動洗たく機では1回の洗たくあたり約110Lの水を使用することになります。
にる、ゆでる、わかす、洗うというように、飲む以外の目的でも毎日多くの水が使われています。また、食器洗いでは、水道の水を5分間出しっぱなしにした場合、約60L(2Lのペットボトルで約30本分)使用することになります。
1年を通して見てみると、トイレに使われる水の量に大きな変化はありませんが、おふろや洗たくに使う水の量は、季節によって変わることがわかっています。気温が高い時期(6月〜9月)は使用量が増え、気温の低い時期には少なくなります。暑い季節には、あせをかくからおふろやシャワーの回数が増えますし、洗たく物も増えるからです。
私たちが実際に飲んでいる水の量は少なくても、生活の中ではとてもたくさんの水を使っているのです。