体から出る水と入る水

人間の体は、こどもで体重の約（やく）70パーセント、大人の男の人で約（やく）60パーセントの水がふくまれています。そしてその水は体の中をかけめぐっているのです。あせやにょうのように体から出ていく水もあれば、飲んだり食べたりして体に取りこむ水もあります。体の中の水がどうなっているか、見てみましょう。

1．　体から出ていく水とは？

体から出ていく水には、どのようなものがあるでしょうか。

　にょうや便（べん）
体から出ていく水で、最（もっと）も量（りょう）が多いのがにょうです。でも便（べん）にも水分はふくまれています。にょうと便（べん）で1日に体から出ていく水分は、にょうで約（やく）1,200ミリリットル（＝1.2リットル）、便（べん）で約（やく）100ミリリットル（＝0.1リットル）にもなります。
　ひふから出ていく水
じっとしている間にも、ひふから水が出ていきます．この量（りょう）は1日に約（やく）600ミリリットル（＝0.6リットル）です。このほかにも、あせをかくともっと多くの水がひふから出ていきます。
　呼吸（こきゅう）で出ていく水
わたしたちがはく息はしめっていて、ここにも水分がふくまれています。ガラスに息をふきかけると、水分でしめってくもってしまうのはこのためです。呼吸（こきゅう）で出ていく水は、1日に約（やく）400ミリリットル（＝0.4リットル）にもなります。

これらを全部合わせると、体から出ていく水は、少なくとも1日に約（やく）2.3リットルになります。

にょうと便（べん）（約（やく）1.3リットル）＋　ひふ（約（やく）0.6リットル）＋　呼吸（こきゅう）（約（やく）0.4リットル）＝　約（やく）2.3リットル

体から1日に約（やく）2.3リットル以上（いじょう）もの水が出ていきます。そのままにしておくと、体の中の水分が足りなくなってしまいます。「でも毎日2.3リットルも水を飲んでないよ」という人も大じょう夫（ぶ）です。水は飲みものから取っているだけではありません。

　食べ物から取る水
ご飯（はん）やパン、野菜（やさい）、肉、魚、みそしるなど、ほとんど全ての食べ物に、水分がふくまれています。1日の食事から取る水の量（りょう）は約（やく）600ミリリットル（＝0.6リットル）です。
　代謝水（たいしゃすい）
体の中で食べたものをエネルギーに変（か）えるとき、代謝水（たいしゃすい）という水ができます。1日に約（やく）200ミリリットル（＝0.2リットル）です。
　飲みもの
朝起きたときや食事中などに、1日あたり約（やく）1.5リットル飲めばよいということになります。