水について きいてみよう!
ミズナラの木にきいてみよう!
- ミネラルウォーター
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- 水と森を育む活動
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- 水を育む森林
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- 自然のめぐみを守る
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地上に降った雨や雪は、気が遠くなるくらいの長い年月をかけてゆっくりと地下にしみこみ、きれいにろ過されると共に地中のミネラル成分がとけこんでいき、地下水となります。
その地下水をくみ上げたり、わき出た地下水をくんで、ナチュラルミネラルウォーターがつくられています。
そのため、ナチュラルミネラルウォーターは「天のめぐみ」「大地のめぐみ」「大自然のめぐみ」などともいわれています。おいしいナチュラルミネラルウォーターを保っていくためには、地下水をお染しないよう、地下水を育てている自然を守っていく必要があります。

- 全国で森を守る活動
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豊かな水は、豊かな森が育んでくれます。
サントリーでは、2003年から、全国の工場の地下水を育んでいる森を中心に、「天然水の森」と名づけた森を守り育てていく活動をおこなっています。
国や地方自治体、研究者、プロの林業家、地元の方との協力により、さまざまな動植物たちが喜ぶ森づくりを進めています。
目標は、工場でくみ上げる水の量より多い地下水を育むことです。
サントリーで働く社員やその家族も、森を守る気持ちを大切にするために、地域のみなさんといっしょに枝打ちなどの森林整備のお手伝いをしています。

- 森のふかふかの土が水をためる
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森や林に入ると、土がふかふかしているのに気づきます。このふかふかの土が、水をしみこませ、ためているのです。
森林の土には、ミミズ、ヤスデ、ダンゴムシなどたくさんの虫がいます。目に見えない小さな生き物もたくさんいます。木ぎから葉が落ちると、土の中の小さな虫が、葉を細かくくだいて食べ、ふんをし、土になっていきます。森林の動物の死がいやふんも、やがて森林の土になっていきます。森林の植物はこの土で成長します。
土の中には生き物が動いていて、その動いたあとが空間になるため、ふかふかしています。森林に降る水は、このふかふかな土の中にたっぷりとしみこみ、ためられていくのです。
ためこまれた水は、地下深くへゆっくりとしみこんでいき、地下水となって、少しずつ川にしみ出しています。大雨が降っても、森林のふかふかの土はその多くをためこむので、一気に川へ流れていくのを防ぎます。逆に、雨が降っていないときでも、土の中にためられた水が、少しずつ川へとしみ出しています。
このように、森林の土は、雨が降っているときも降っていないときも、川へ流れる雨の量を安定させる、ダムのような働きをします。
そのため、森林は「緑のダム」といわれているのです。

- 森の大地がおいしい水をつくる
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森林の土にしみこんだ雨水は、土の中の空間にためこまれながら、じっくりと時間をかけて、地下へ地下へとしみこんでいきます。
その間に、土や岩の小さなすき間を通り、雨水の中のちりやよごれがとれます。また、土の中のび生物もよごれを取り除いて、きれいな水になっていきます。
地下深くにおりた水には、土や岩の中のミネラル(カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムなど)が、とけこんでいきます。そして、ミネラルをふくんだきれいな地下水ができあがるのです。